迅速検査について
迅速検査は100%ではなく偽陰性もあり、症状とあわせて診断します。流行状況も参考にします。
保育園や学校から検査をとうながされることが多いようですが、検査のタイミングは重要で、早すぎるとウイルス量が少なく陰性の結果になります。
溶連菌やインフルエンザの様に治療薬がある場合は検査の意味がありますが、治療がない病気は検査をする意味はそれほど高くはないと考えます。あくまでも本人の状態が重要です。
鼻咽頭から取る検査は痛みを伴うため、何度も検査をしている子どもはとても嫌がります。
苦痛を伴う検査であるため子どもにとってメリットがあるか考える必要があります。
また、結果が陰性でもその病気ではないということではありません。
陰性証明はできないのです。陰性だから大丈夫なわけではありません。
症状がある場合は感染している可能性が否定できないため感染対策をすることが重要です。
特に朝は熱が低い時間帯で、午後から夜にかけて熱は上がっていきます。
少なくとも解熱後1日、インフルエンザ流行期は2日熱がないのを確認してから登園・登校しましょう
インフルエンザ
溶連菌
RSウイルス
アデノウイルス
ノロウイルス・ロタウイルス
保険診療での検査は医療費を健康保険組合や自治体が負担しています。
また、迅速検査キットなどの医療資源も限られています。
保育園や学校が検査を求めることに保険診療を使うことには疑問を感じずにはいられません。